研究ブログ26 Apr 2016
ソダンキラ観測所の光学ドーム(大山)
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ノルウェー・トロムソでの観測機器の設置作業も 10 日目となりました。EISCAT サイトでの滞在も、明後日の朝までです。本日のブログは、浅野が担当します。
昨日までにほとんどの機器設置が完了したこともあり、いよいよ後片付けが始まりました。たくさんの小箱をトロムソまでの輸送に使用した大箱へ詰めていきます。この箱は、設置した機器を引き上げる際に再び重役を担います。
設置した機器についても、ポータブル HDD を取り回し易いように、川村くんと細川先生が作業場所の整理を行いました。この制御室には、本プロジェクト以外の PC (および機器) も 5~6 台設置されており、大変混雑していますが、三好先生の作成した PsA Project のシールにより、アイデンティティーを証明しているため、決して見間違うことはありません。
片付け作業と並行して、私は脈動オーロラ(PsA)が暗いフィルターでも確認できるか、2016年 9 月 20 日のイベントを解析しました。EMCCD の感度が低い赤外波長かつ帯域の狭いフィルタでは、PsA が確認できないのではないかと心配されましたが、無事確認することができました。このため、当初予定のサンプリング周波数、および binning で観測を行うことが決まりました。データ解析の際には、EMCCD のみでは、諧調を合わせないと画像が真っ黒で何も見えないため、同じドームに設置されている、小川先生が本プロジェクトの中でリードされている Watec カメラにとても助けられました。
作業最終日となる明日は、段ボールを長期的に保管できる場所へ移動するなど、後片付けがメインとなります。
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