研究ブログ4 Sep 2018
スウェーデンチャウジャスでの高速撮像カメラのセットアップ
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脈動オーロラ観測プロジェクトでは、カメラでオーロラを観測するだけでなく、大型の大気レーダーを用いてオーロラが光っている電離圏と呼ばれる領域の物理量も同時に計測します。2016 年 10 月 29 日から 3 日間にわたって、ノルウェーのトロムソで欧州非干渉散乱レーダー(European Incoherent Scatter Radar: EISCAT)によるレーダー実験を実施しています。
実験中のレーダーのオペレーションは、プロジェクトメンバーの小川准教授と、国立極地研究所の高橋さんが担当します。初日の 29 日の晩は、オーロラは出ていたのですが生憎天候が悪く、カメラとレーダーによってオーロラを同時に観測することはできませんでした。2 日目の 30 日の晩は、世界時 23 時の実験開始時から終了時まで終始快晴で、脈動オーロラを長時間にわたって観測することができました(極地研オーロラカメラの動画はこちら)。ここで得られたデータを解析していくことで、脈動オーロラを光らせている電子のエネルギーを推定したいと考えています。
3 日目の明日の晩も、晴れて、脈動オーロラが現れてくれることを期待したいと思います。
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