研究ブログ14 Sep 2015
ノルウェートロムソ観測拠点の視察(大山)
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本プロジェクトによってノルウェー,フィンランド,スウェーデンに広く展開された地上観測機器と、あらせ衛星(ERG 衛星)との同時観測が 3 月 25 日からスタートします。最初の同時観測は、世界標準時で 25 日の 0 時から 2 時(日本時間で朝の 9 時から 11 時)に行われます。少し分かりづらいですが、以下の図は、ERG の位置と高速撮像カメラの観測視野の関係を示したもので、ERG がカメラの視野の中に入ってきていることが分かります。
脈動オーロラを観測するために我々が設置した EMCCD カメラの速報プロットは、以下のサイトから半日遅れくらいで見られるようになっています:
https://ergsc.isee.nagoya-u.ac.jp/psa-gnd/bin/psa.cgi
このサイトでは、魚眼レンズによる全周画像(全天画像)の南北断面を切り出して、横軸に時間を取ってプロットしたもの(このような形式の図をケオグラムと呼びます)を掲載しています。晴れてオーロラが観測できるとこんな感じになり、曇っていてオーロラが見えない場合は,こんな感じになります。
本プロジェクトでは、国立極地研究所と共同で、ERG との同時観測のためにオーロラや天候の概況をモニターするためのカメラも設置しています。リアルタイム画像が以下のサイトで見られます:
http://pc115.seg20.nipr.ac.jp/www/opt/realtime.html
ERG 衛星は 3 月末までの約 1 週間、日本時間の午前中(9-12 時くらい)に、北欧上空で脈動オーロラを作り出す電子や波動の高時間分解能観測を行います。これまで観測機器の設置などに頑張ってきたので、是非 ERG といっしょに激しいオーロラを観測したいところです。
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