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スウェーデン・チャウジャスでの高速撮像カメラ観測開始

2018年度の細川さんによるセットアップ(記事はこちら)に続き、2019年度には小川がキルナに出張し、スウェーデン王立宇宙科学研究所(IRF)の Urban Brändström さんと共に100 Hz 高速撮像カメラの観測立ち上げ作業を行いました。幸い晴天時の移動と作業となり、懸念された蚊もほとんどいませんでした。

今回はドームの洗浄ではなく、ドームの交換作業を行いました。Urban さんによると「設置場所にも依るが、ドームの交換は早ければ 2-3年で行う。夏場のドームへのダメージを如何に防ぐかが重要。」とのこと。私達がトロムソで利用しているドームは、夏場の対策をほどんどせず、10年以上変えていません。。。

その後ネットワークと電力環境のチェックを行ってから、EMCCD カメラや Watec カメラ群の設置と立ち上げ作業を行いました。この立ち上げの際には、細川さんに日本から遠隔でEMCCD カメラの運用開始・確認作業を手伝って頂きました。ありがとうございました。

EMCCD カメラのシャッターが最初開かなかったときにはヒヤッとしましたが、EMCCD カメラや Watec カメラ群共に無事立ち上げ作業を終えました。今後2020年3月まで定常観測を実施し、あらせ衛星との同時観測時を含む、多数のオーロラデータを取得する予定です。


私達の使用するドームには、オフシーズンにシートが被せてあります。今回はドームごと交換しました。


もう一つのALIS_4D(http://www.alis4d.irf.se/ 参照)用ハットには、ドームカバーが取り付けられており、観測立ち上げ時に透明のアクリルドームと交換します。


チャウジャスに設置されている2つのドーム。私達は左側のドームを利用しています。


再設置した高速撮像 EMCCD カメラと多波長 Watec カメラ群

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