が 5/26-30 までの 5 日間、国立極地研究所において開催されました。EISCAT は European Incoherent Scatter Radarの略称で、スカンジナビアに設置されている大型の大気レーダーです。本プロジェクトでは、EISCAT レーダーを用いて、脈動オーロラに伴って起こる様々な電離圏現象を観測しています。特に、脈動オーロラが発生している時に、100 km よりも下の高度に高エネルギー電子が降り込んで、電子密度が上昇する現象を観測することで、脈動オーロラを光らせている電子のエネルギーを明らかにしようとしています.3 月のあらせ衛星との同時観測においても、ノルウェーのトロムソにある EISCAT レーダーによる特別実験を実施し、顕著な電子密度変動の観測に成功しました。
Workshop では、あらせ衛星を用いた研究にフォーカスした「The ERG mission and magnetosphere-ionosphere coupling」というセッションも開催され、本プロジェクトのメンバーである三好、小川、細川がそれぞれ講演を行いました。講演では、あらせ衛星の現状と、3 月に行われたキャンペーン観測の初期成果が報告され、今後、本プロジェクトによる脈動オーロラ研究を、国際的なコラボレーションに基づいて加速させていくための土台をつくることができました。また、本プロジェクトが実施を計画をしている脈動オーロラ観測ロケットについて共同で提案を行っているニューハンプシャー大学の Marc Lessard 先生を本プロジェクトで招聘し、脈動オーロラ観測ロケット計画についての招待講演をしていただきました。Lessard 先生とは、この機会を利用して、ロケット実験の詳細について打ち合わせを行うことができ、実験の提案に向けての準備が大きく進展しました。
Workshopにおける本プロジェクトメンバーの発表は下記をご参照ください。
共同研究者の Marc Lessard 先生による脈動オーロラ観測ロケットに関する講演